ドラマ＆マンガ『モテキ』について、Amazonカスタマーレビューやブログ、mixi等で激しい（？）論争が交わされています。
すなわち、
主人公の藤本幸世は、非モテなのか否かと。
非モテの主人公に、「モテ期」が来たからストーリーが生まれるわけですが…
私は、主人公は全く非モテではないと思います。
「モテない階級」は夢見るのも自重でな!?
俺はもう女に何か期待するのに疲れた
そう思っていた主人公に、前の派遣先の知り合い、三年前に片思いしてフラれた女、思い出したくもない初体験の女、高校のときの後輩からメールが来て、一気にモテ期が到来します。
…もう勘付いた方もいるかもしれませんが、そんな人たちがアドレス帳に登録されていて、先方にも「生きたアドレス」として登録されている時点で、非モテではありません。
ですので、このマンガは「非モテマンガ」ではないのですが…
「童貞マンガ」ではあると思うのです。
初体験こそ「ドブ川に捨てた」ように済ませていますが、ジャンルとしては「童貞マンガ」だと思います。
…では、「童貞マンガ」とはなんでしょうか？
『ドラゴンボール』は「童貞マンガ」でしょうか？
確かに悟空は、チチと結婚するまで童貞です。
しかし…ブルマに「たまくら」をしたり、女のコに「パンパン」したり、およそ童貞らしからぬ行動を取っています。このことから、『ドラゴンボール』は「童貞マンガ」ではないと結論づけられるでしょう。
では、『グラップラー刃牙』は「童貞マンガ」でしょうか？
確かに刃牙は、梢江ちゃんとセックスするまで童貞です。
しかし…100人の不良と喧嘩したり、山に籠って巨大な猿と戦ったり、花山組に単身乗り込んだのは、童貞を捨てるためでしょうか？ 違います。「父親を倒すため」です。ここは現代文の問題にも出そうなので、受験生に押さえておいてほしいんですが、範馬刃牙が花山組に乗り込んだのは、二代目組長・花山薫を倒すため、じゃないですよ。あくまでも目的は「父親を倒すこと」であり、花山を倒すのも「手段」であり、なんだったら、別に負けてもよかったんです。強くなれれば。
では、『NANA』は「童貞マンガ」でしょうか？
主人公の一人、小松奈々は、章司と性行為をするために、北海道から上京します。しかしその章司はバイト先の幸子と帰る途中、「靴脱げた」と言われ、終電を意図的になくされ、性行為をします。それを知った傷心の奈々は、カリスマバンド・トラネスのベーシスト・タクミと性行為をします。しかしそれでも満たされず、ナナと同じバンド・ブラストのギタリスト・ノブと性行為をしてしまいます。その頃ブラストのベーシスト・シンは、自分の体を女性に売って生計を立てていました。それを知ったナナは怒りますが、自分は自分でレンと性行為にふけります。そして遂にライバルバンドであるブラストのシンとトラネスのボーカル・レイラが性行為に及び…どうやら、薄々気づきましたが、「童貞マンガ」ではないようです。
では、「童貞マンガ」とはなんなのでしょうか？
「童貞マンガ」は、『チェリーナイツ』です。
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