『バキ外伝 疵面-スカーフェイス-』8巻を読みました。
未完のまま、グランドマスターがレックスにサーキットを破られたところで終わったと思っていたスカーフェイス。
正直その先が続いただけで嬉しく、グランドマスター編で最終回だと思っていました。
しかし続いた8巻。
これが以外と面白かったです。
バキの外伝であるスカーフェイスは、花山薫をさらに花山薫としてデフォルメし、その破壊力を伝える漫画。
勝負を挑んできた金バッジ刈りは蹴り一発、死刑囚級の登倉もパンチ一発。
グランドマスター編も、抗争や銃撃こそあったものの、最後はタイマン勝負。
いわばリアルワンパンマンだったのが…
8巻からの新展開はちょっと違う感じになっています。
秋田太郎銃撃事件から始まる、源王会を巻き込んだ藤木組内部抗争。
今まで、藤木組といってもバキでは木崎くらいしか出てこず、スカーフェイスでも秋田太郎がちょろっと出てくる感じだったのが…
五代目藤木組組長大親分 秋田太郎
五代目藤木組No.5統括委員長 長尾組組長 長尾竜臣
五代目藤木組No.8直参幹部三代目極紋一家総長 中村寅将
五代目藤木組内 二代目清水組若頭 二代目池鳶組組長 鷹雲浩一
など、花山組、花山以外の幹部たちがわかってきます。
極紋一家とか池鳶組なんてあったんですね。
そして、今回の話のキーマンと見られる男。
五代目藤木組No.2若頭代行 二代目清水組組長 池鳶公洋
秋田が入院することで、代役を任され、一番得をしています。
…ここまでならば藤木組の内部抗争なのですが、なんとここにライバルの源王会が加わってきます。
源王会。
関東の藤木組、関西の源王会といわれる藤木組のライバル。
第一次抗争では、50423名の源王会に対し、8106名の藤木組が挑み、花山の父親が七代目源王会会長を討ち取り決着を見ています。
八代目となったグランドマスターとの抗争でも、花山組が中心となり源王会を鎮圧しました。
今回も源王会との抗争であれば単純なのですが…
七代目源王会No2執行部筆頭 川村組組長 川村膳一郎
七代目源王会No5 川村組若頭 峰力也
第57撃「2つの源王会」というタイトルが示すように、
源王会も割れています。
上二人が川村膳一郎派(?)そして…
七代目源王会No4 六代目野槌一家総長 川村膳治
七代目源王会No8 六代目野槌一家若頭 二代目鳩親会会長 薬師丸正志
ヒールだということはわかってますが、襲撃事件や池鳶とどう絡んでいるかは不明。
この二人が次巻で花山と戦ってぶっ飛ばされるなら最近の板垣漫画という感じなのですが、そうせずに『アウトレイジ』の山王会と花菱会のように、『闇金ウシジマくん』の若虎会と藪蛇組のように、裏切ったり裏切られたりいろいろやってほしいです。