一組目 カナリアさん 592点(以後全て、審査員がつけた点数です)
ツッコミの安達さんはイケメンだ。
イケメンはお笑いに有利だと思われるだろうか?
確かに劇場に出だした頃は、女のコに笑ってもらいやすかったり、ファンがつく可能性があるということもあるだろう。
しかし、あるラインを超え、
お笑いファンの男(一部女性も)の前に出たときに、待ち受ける大きな壁がある。
それは
イケメン=つまらない
という偏見だ。
そしてその偏見は
あながち間違っていない。
いや、イケメンにも面白い人はたくさんいるのだが、
「このタイプのイケメンはほぼほぼつまらない」
という層は存在する。
これはまた別に語る。
もちろん安達さんはイケメンだが面白く、偏見を跳ね除ける面白いネタをやった。
素晴らしすぎる。
二組目 ジャルジャル 606点
一見新しいネタに思えるかもしれないが、
「そのツッコミ早いよ」
とか
「そのボケダメだろ」
みたいな「メタ漫才」は、NSC入り立ての人たちがなぜかやりたがり(「メタ漫才」とも知らず)、
そして講師に注意されるネタだ。
しかし、ジャルジャルは当然、
それを遥かに超え、すさまじい完成度でねじふせた。
後半は芥川賞の「アサッテの人」を彷彿とさせた。
最後は言葉はいらない
という。
素晴らしすぎる。
(注:サンキュータツオさんの「こういうネタをやって一回戦で落ちるコンビはいっぱいいる」という発言にインスパイアされました)
三組目 スリムクラブ 644点
サンキュータツオさんが、M−1の優勝者たちの法則を「手数論」とまとめました。
それに加えると、手数論のメリットは、もちろん笑いの数が多くなるというのにプラス、
「助走が短いからハードルが下がる」
「スベったとき、分母が多い方がダメージが減る」
ということが挙げられます。(東京ポッド許可局でもう言われていたかもしれませんが…)
そしてスリムクラブはその二つに立ち向かい、
高いハードルを超え、
一個もスベりませんでした。
素晴らしすぎる。
四組目 銀シャリ 627点
スリムクラブの後の台風の中で、堂々とした漫才ぶり。
素晴らしすぎる。
五組目 ナイツさん 626点
「前が銀シャリだったんで、安心してできました」
「青空球児・好児師匠じゃねえよ」
というカラミが
素晴らしすぎる。
六組目 笑い飯さん 668点
もはや、挑戦者を迎え打つような立場のはずだが、
その姿勢、未だ挑戦者、
そのネタ、未だ最先端、
そして中身は文句ないチャンピオンクラスのクオリティ。
素晴らしすぎる。
七組目 ハライチさん 620点
これと決めた自分たちの武器を信じ切り、最後まで戦う雄姿、
素晴らしすぎる。
八組目 ピースさん 629点
線香花火時代から変わらない、又吉さんの淡々とした独自のボケに、
綾部さんのツッコミのアンサンブル。
素晴らしすぎる。
九組目 パンクブーブーさん 668点
一見すかし漫才に見せつつも、奥の深い言葉遊び。
何より、次を聞きたくなる…ということ。
言葉にできないですが、それって大事じゃないですか?
「次が聞きたい」って。
まさかの本屋にいたときはイリュージョンを感じました。
スリムクラブも素晴らしすぎたし、笑い飯さん優勝も素晴らしすぎた。
ということで、素晴らしすぎる大会でした。
「生きているのが素晴らしすぎる」
キスしてほしい/THE BLUE HEARTS
「ブラウン管の向こう側
かっこつけた騎兵隊が
インディアンを撃ち倒した
ピカピカに光った銃で
できれば僕の憂鬱を
撃ち倒して
くれればよかったのに」
青空/THE BLUE HEARTS
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