爆笑オンエアバトルで生まれた新しい笑い
14年くらい続いた『爆笑オンエアバトル』が最終回を迎えました。
オンバトの思い出をつづったり、普通に最終回のチャンピオン大会を楽しむTLの中で、サンキュータツオさんがこんなツイートをされていました。
『オンエアバトル』、最後まで人選の基準がよくわからない番組だった。 だいたいほかのコンテストでよく見る面々が出ていて、最後の10年くらいは新たな笑いを生んだのかもよくわからなかった。 この番組に何度も出ても売れず、民放コンテスト一発で人生を変えた人もいた。
00年代にお笑いに変革をもたらした、完成度ではなく新しさで勝負した芸人たちはみなこの番組でオフエアだった。 ラーメンズとおぎやはぎ以外でこの番組発はあっただろうか。 最大多数を満足させる笑いが、新しさと相性が悪く、先細りしかないことを証明した、そこに価値のある番組だった。サンキュータツオ@『国語辞典の遊び方』著
確かにこういう考え方もあるのかなと思います。
…ただ、ラーメンズ、おぎやはぎ以外にも、新しい笑いを生んだ芸人はいたのかと。
1、陣内智則
今でこそ離婚ネタ、モテ男ネタで新境地を開拓している陣内さんですが、一つのピンネタの形のパイオニアだったし、今のところ最後の男なのかなと。
漫談でもなく、あるあるネタでもなく、フリップでもなく、映像を見せて、それに自分がツっこむというスタイル。
ぷよぷよのとか感動しました。
後に陣内さんのフォロワーが出てきた気がしましたが、どなただったか失念。そこまで大きくは羽ばたかれなかった気がします。
2、アンジャッシュ
店員が頭おかしくて、客がそれにつっこむ…のではなく、どっちもまともなんだけど、勘違い、すれ違いで笑いが生まれるというスタイル。
今の人力舎若手コントの礎になっています。
笑い飯のWボケと同じで、そういうコントも昔からあったのかもしれないですが、ハッキリと形にして、コンビの売りにしたのはアンジャッシュが最初かと。
芸に厳しい談志師匠をもってしてこのすれ違いコントを「魔法」と表現。ただしいつかはネタ切れが来ることも予測して「魔法はいつか終わる」と言われていました。
アンジャッシュさんはその後、児嶋さんのキレツッコミという新しい魔法を手にしました。
3、田上よしえ
過小評価されている…というか、お笑いブームに乗りきれず、売り切れなかった方だと思います。
新しい笑いをやっていたと思うのですが、エンタの「●●という芸人=●●というパッケージ」みたいなパッケージ化ができなかったのでしょうか。
エンタ中盤からちょこちょこ出ていましたが、長井秀和、アンジャッシュ、アンタッチャブル、テツアンドトモ、陣内智則、おぎやはぎ、青木さやか…っていう第一陣に乗りたかったですよね。
田上よしえさんの何が新しかったのかはまた。
あと、ラーメンズさんも何が新しかったのかというのはまた。