元売れない芸人の独り言

元売れない芸人がキン肉マンについて語っています。キン肉マンアニメ化祈願。

元気ですか!!2011感想〜後編〜

第12試合 ジェロム・レ・バンナVSティム・シルビア

言わずと知れた無冠の帝王バンナVS元UFCヘビー級チャンピオンで、ノゲイラともヒョードル戦ったことのあるティム・シルビアとの対戦。総合ルールだったら神カードの一つだと思うが…これはIGFルール。つまりプロレス。プロレスはプロレスで大好きだし、ジョシュ鈴木戦は、会場も私も盛り上がったのだが…。この試合は一言で言うと、「しょっぱい試合」だった。プロレスならプロレスで思い切ってやってほしかったし、ガチのように見せるならバチバチ打ち合ってほしかった。どちらでもなく、フワフワと打ち合い、ドラマもなく、最後はティム・シルビアが心折れたみたいな感じの幕切れ。思うに、こういうなんだかわからない、半信半疑な部分が、「プロレス」の中で見ると、斬新で、面白いんだろう。だけど、思いっきりガチやりまくってる総合格闘技の中では、ちょっと違う感じがした…。さらに悪夢は続く。

第13試合 藤田和之VSピーター・アーツ

猪木イズム最後の継承者藤田VS20世紀最後の暴君ピーター・アーツの試合。煽りVTRで藤田が羽交い絞めされてアーツにハイキックされた時「あれ反則だろ」って言ってるのが面白かった。そんなん言い出したら、何が反則じゃないねんという話になってくる。試合は…これも、総合だったら面白かった。ミルコ戦が蘇るような感じ。逆にプロレスならプロレスで、繰り返しになるが、技を全て受け切ったうえで、ちゃんと返すようなストーリーがあるならよかった。どちらでもなく、藤田が勝った。これだったら、藤田がタックル行ってアーツの膝カウンターで秒殺されるとかがよかったな…。そして、悪夢は続く。

第14試合 澤田敦士鈴川真一VS桜庭和志柴田勝頼

DREAMのリングで、スベるはずのない桜庭。どんな試合だって、サクがリングに上がればいつだって盛り上がる。ところが…。これも、煽りはまあまあ面白かった。桜庭たちは「あれプロレスなの?」とIGFをDisり、猪木は「桜庭柴田には全く期待してない」という。何かが起こる予感。…確かに、サク柴田は、総合に行って花開いた感じで、プロレスラーとして一流だったかといえばそうではなかっただろう。かといって「時は来た、それだけだ」とか「DREAMのみなさん、目を覚ましてください」とか名言を連発しまくってるだけの澤田に期待できるかというとそうでもなかったが…。そしてサク柴田入場。100%盛り上がるSPEED TKリミックスではなく、ロード・ウォリアーズのコスプレで、IRON MANで入場。「お前らにはSPEED TKリミックスは使わないよ」というメッセージがあったのだろうか…。そして澤田がラスティネイルで入場。私の単独ライブと同じだ。そして元若麒麟・鈴川が練マザファッカ―の新曲らしい曲で、練マザファッカ―らしきマスクをかぶった四人と入場。マスクをしていたのは、PPVのことを慮り、大麻で逮捕されたDOを隠したのだろうか…。試合。先に柴田と鈴川。このビンタのやり合いなどは面白かったのだが…サクがリングに上がった瞬間、澤田が襲ってきた。これを見た瞬間、「このコできないコだな…」と思った。サクがプロレスのリングに上がるだけで観客は沸くし、何をするかの期待で数分は持つのに、それを速攻で壊してしまうという…。その後も、ドロップキックとか多少沸くものの…まあひどい試合でした。誰がヒーローになって誰がヒールとか、どれくらい負けて逆転するとか決めておいてほしかった。その上でアドリブにまかせるならわかるが、このグダグダ感はすさまじかった。サクを汚された気分だった。唯一いいところがあるとすれば、鈴川の張り手はやっぱり強烈な感じを受けたのと、セコンドの練マザファッカーの不穏な感じは面白かった。しかし残念。これだったらマジでバラモン兄弟のほうがよかった。

第15試合 高谷裕之VSリオン武

フェザー級(-65kg)タイトルマッチ。仕切り直してくれるかと思ったのだが…。1Rか2Rで倒すと豪語していたリオンがまさかの消極試合。カウンター狙いにしても、スタミナ切れを狙ってるにしても、いくらなんでも消極的すぎる。レフリーからも口頭注意が飛ぶ。そして…この試合は、タイトルマッチ故に、5分5Rだった。片方が消極的な試合の5分5Rは長い。しかも、こっちはもう7時間くらい見ているのだ。客席からもブーイングが飛ぶ。5R終わり、判定で当然高谷勝利。リオンには期待していただけに残念だった。

第16試合 青木真也VS北岡悟

これを見にきたと言っても過言ではないライト級(-70kg)タイトルマッチ。同じ5分5Rでこれほど違うかという試合。後半青木選手が地力を見せつけたが、北岡選手も最後まであきらめず、四点ポジションから膝蹴りを放っていった。青木選手の判定勝ち。…語るのが難しいと思い、これだけで長くなると思い、あえてサラっとさせようとしたのだが、ツイッターで青木選手自身から「語ってみて」というありがたいリプライをいただいたので、次の記事でがっつり書きます!


第17試合 ヒョードルVS石井慧

期待を裏切らない1RKO。皇帝の帰還。もうこのまま日本にいてくれていいのではないか。


果たして今年はあるのだろうか。