元売れない芸人の独り言

孤高のコーイチロー、波乗りコーイチロー、ヒキコモリオなどの芸名で売れない芸人をやっていました。

ロンドンハーツ「淳が泊まってジャッジ!! ホントはイイ女GP」は子供に見せてほしい(後編)

白鳥久美子の見た目がどうかは、人にもよるだろう。ぶっちゃけ、そこまですさまじく破壊的に不細工でもない気がする。「ありえねー!」って言うイケメン男子高校生もいれば、「そうか? 別にいいんじゃね?」っていう人もいると思う。ただ、それは、絶対評価の話で、手島優との対戦は厳しいだろう「パっと見どっちがいいか対決」だったら、100人中100人が手島を選ぶ可能性もあると思う。だが、これは、「ホントはイイ女」対決…。

だが、その「ホントはイイ女」ですら、ゴング直後から、白鳥は苦境に立たされる。部屋が狭いのだ。しかも、壁がななめってる。広さは6畳…下手したら4畳半くらいか。淳さんも「部屋、これで終わり?」と言っていたが…。ここは白鳥を援護したい。東京に売れてない若手芸人が住もうと思ったら、この狭さは当たり前だ。もちろん淳さんも知った上で、テレビ的にリアクションしていたんでしょうが…。まだ綺麗なだけマシで、これは仕方ないと思う。だがここから白鳥の逆襲と居心地とは何なのかという哲学的な問いかけが始まる。

たんぽぽ白鳥は食事を振る舞い、風呂で洗体サービスをし(!?)、脱いだ服をたたみ、出てきたら缶ビールで乾杯して、ドライヤーで乾かし、ハンドマッサージをする。そのうちに淳さんは、狭い部屋も斜めの天井も気に入ってしまう。

かたや手島優。何もしなかったら、圧勝。秒殺に思える力量の差があるのだが…。

まず、部屋がまっピンク。これはどうなんだろう。「可愛い」と思う男性もいっぱいいるだろうが、淳さんくらいの漢(おとこ)だと若干引いていた。俺はどうだろう。学生時代とかは、ピンクの部屋っていかにも女のコの部屋って感じでテンション上がったが、20代中盤くらいで、同じく20代中盤の女のコの部屋ががっつりピンクだと、やや引き気味だったかもしれない…。だが、これはまだ決定打にはならない。ボトルの底ヌルヌル、鏡にカビ、エアコンにほこり、とマイナス査定が続く。これはどうなんだろうか。もちろん綺麗にしていてほしいとは思うが、自分を顧みるに、年柄年中気にしてるわけでもない。自分ができてないことを相手に求めるわけにはいかない。何でもできる淳さんならではの減点法なのだろう。

そして…暖房MAXでも部屋が寒いらしい。これは密かに結構でかい。誰かと一緒にいるときに、どれくらいで暑く感じるのか、どれくらいで寒く感じるのは、居心地に大きく関係するのではないだろうか

決定打がここで訪れた。手島がこの部屋を選んだ理由は、元彼の家が見えるからだということ。さらに元彼の噛んでいたガムを引き出しに閉まっていた。…若干演出っぽいが…ガチだったらこれは致命的だ。もちろん元の男を引きずっているから居心地悪いという直接的なこともあるし、なんか心の奥のドロドロした部分を見せられてしまってるのがきつい。こうなってくると、遡って、ピンク一色の部屋というのも、ちょっとどうなんだろうと思ってくる。カラっと明るいコのピンクの部屋はいいが、なんか…これもキーワードだが重い女のコのピンクの部屋って、重さをさらに倍増させる

厚揚げのねぎチーズ焼き、カブと竹輪の和えもの、豚バラ・白菜・しめじの鍋という料理には納得した淳さんだったが、浴槽はヌルヌル、脱いだものは畳まず、挙句に恋愛トークは全くかみ合わないという調子に部屋にいながらにして「会話のキャッチボールができないから居心地が悪い」とハッキリ言ってしまう。

そして結局白鳥が1位、手島が4位というアプセットを起こす。…といっても「ホントはいい女GP」だから、こうなるシナリオだったのかもしれないが…。

だが、考えてみる価値はある。なぜ手島は負けたのか。なぜ白鳥は勝てたのかを。

ロンハ―は他にも様々な企画がある。男をメイクさせて綺麗にしたり、私服をののしったり…。だがそんなメイクだ私服だなんてことは、薄っぺらいことなのだ。今の少子化社会、孤独死の社会。居心地とはなんなのかを考えさせるこの企画は非常に素晴らしかった。教科書に載せてほしい