久しぶりの武映画『首』を観にいきました。
12月17日(日)
TOHOシネマズ新宿
11/23公開から3週間後ほど。
スクリーン6で客入り90%程度。
僕の武映画遍歴はというと、
『HANA-BI』がまだ新宿テアトル単館上映だった頃に友達に
連れていってもらい、衝撃を受けました。
その後
『その男凶暴につき』
『ソナチネ』
『キッズ・リターン』
とビデオで観ていきました。
その後
『BROTHER』
『DOLLS』
『座頭市』
と劇場で観て、
『TAKESHIS』
『監督バンザイ!』
という迷走と言われた問題作も劇場で観ました。
そしてもちろん
『アウトレイジ』
三部作で鮮やかに復活された姿も劇場で観ました。
そして久しぶりの武映画をTOHO新宿に観に行きました。
本能寺の変の真実
冒頭動画が角川の公式チャンネルにアップされていました。
※閲覧要注意※映画『首』本編冒頭映像7分36秒【期間限定公開】 - YouTube
根幹になるテーマは「本能寺の変の真実」。
最近の大河ドラマで、
『おんな城主直虎』
『麒麟がくる』
『どうする家康』
などで扱われたテーマです。
しかし、
いわば本能寺へのうねりへの一つとなる
「荒木村重」というのは寡聞にして今まで聞いたことがなく、
そこから興味を惹かれました。
いきなり首が取られている無惨な死体からスタート。
これは大河ドラマではできません。
武映画ならではの残酷性と言えるでしょう。
そして、加瀬亮が現れ…
戦国版アウトレイジが始まります。
戦国版アウトレイジ
加瀬信長「猿にハゲ。
ギョロ目にしゅーさい。
揃いも揃ってお前らみんな黙っとってよ」
西島光秀「お国言葉でのお叱り、肝が冷えます」
加瀬信長「こんたびは勝ち戦だぎゃ。
自分の地べた奪い返しただけで増えとらんがい!」
加瀬信長「お前ら肝心の村重に逃げられてよお!」
完全に「大友連れてこい!」ですね笑
加瀬信長「だがまあ。
そげなおみゃーらでも。
この信孝や信忠よりはまんだマシだわ。
我が子ながら情けなくなってくるくらいたわけでよお。
織田家の天下は俺一代でぞーぶ。
その先はおみゃーらの誰かに任したるでよ。
働きしでーで跡目を選んだりー。
俺のために死ぬ気で働け」
そして喧嘩キック笑
キム兄大活躍
そしてここで信長パートは一旦終わり、
農民の中村獅童パートになります。
この映画は、主役が誰というより、
何人かの視点で描く群像劇だとわかってきます。
そして中村ともう一人主人公なのが、
我らがキム兄、木村祐一さんです。
抜け忍であり、
なんと落語家の役。
特技は「面白い話をして笑いを取ること」。
まさにすべらない話マスターの木村祐一さんにぴったりですね。
木村さんと常についてあるく若手忍者的な役で、
我らがアマレス太郎さんも活躍していました。
しかし、たけしさんと今田耕司さんはずっと組んでやっていましたが
たけしさんと木村祐一さんはどこで邂逅していたのでしょうか。。。。
首出せコノヤロー!
その後も暴力、残酷描写、
裏切り、悪口の連発。
戦国時代のリアルな人間模様を描いていきます。
「首出せコノヤロー!」
という、アウトレイジの
「舌出せコノヤロー!」
のセルフオマージュもありました笑
最高だったのが秀吉が家康の草履を温めるシーンです。
武秀吉「(家康の)草履でもなんでも温めますから天下ください」
家康「わかったよ」
(屋敷に帰って)
武秀吉「なんで俺が家康の草履温めなきゃいけねえんだバカヤロー!」
www
最高ですね。
久しぶりに見た武さんがお元気そうなのもよかったです。