元売れない芸人の独り言

元売れない芸人がキン肉マンについて語っています。キン肉マンアニメ化祈願。

冨樫義博先生はダウンタウンさんの隠れファンだ

HUNTER×HUNTERの30巻までのネタバレがあります※



先日発売されたHUNTER×HUNTER30巻のAmazonカスタマーレビューには、素晴らしいものが多かったが、特になるほどと思ったものがあった。



他の少年漫画のような力で解決!どん!
といった決着ではないのでそういった展開を期待していた方には腑に落ちない点も多々。

個人的に思うのだが、キメラアント編のメルエム(=王)というキャラクターは人間の欲をストレートに体現した存在だった様に感じる。生まれてすぐに、食を欲し、力を欲し、知識を欲した。コムギという鍵となる人物に出会い自身を客観的に見るようになるにつれて他から認識される事、つまり名前を求め、本当の意味での平等な世界を求め、そして最後に求めていた物にこの巻で気付く。

28巻のレビューでも少し触れたが、
まさかボードゲームである軍儀(作者がこのエピソードの為に考案したチェスのような盤上競技)がこうも物語の複線として複雑に絡み合い役目をなしていたとは、この物語の展開の妙は流石としか言いようがない。

このキメラアント編のキーワードは狐狐狸固。王を孤立させ一気に相手の牙城を崩す軍議の戦術の一つだ。
王に放たれた本当の最後の一手。必見です。

楽さんのレビュー


…これは気づかなかった!
狐狐狸固がメルエム攻略を暗喩していたとは! 

そして、対クロロ戦のときと同じくゼノじいちゃんは仕事を果たし、王を引きはがし、結果的に攻略に辿り着いた。(めちゃめちゃ長かったけど)

ちなみに軍儀のモデルは将棋だと以前書きましたが、半分正解で半分間違いでした。おそらく将棋になる手前、インドから日本に渡る直前、中国での将棋の形態をモデルにしています。なぜなら最終目標が「王」ではなく「帥(スイ)」なので。


というか狐狐狸固(ココリコ)って!


そもそもHUNTER×HUNTERというタイトル自体が松本さんの「なんで二回言うねん」からインスピレーションを得たということで、かなりのダウンタウンさんファンですね。