元売れない芸人の独り言

元売れない芸人がキン肉マンについて語っています。キン肉マンアニメ化祈願。

チェンソーマンの作り方は週刊漫画の作り方を破壊しているのか 【注:チェンソーマン9巻のネタバレあり】

※9巻というか、広範囲でネタバレしてるので チェンソーマンまだ読んでない人は読まないでください。

 

チェンソーマン9巻を読んで思いました。

 

鬼滅の刃はスパッと終わらせて伝説になったけど、 チェンソーマンも20巻、30巻までやる気はない気がする。 全力疾走して燃え尽きようとする意志が感じられる

 

と。

 

最初に違和感を感じたのは、姫野のくだりでした。

デンジの前に現れた二人目の美女姫野。 (パワーも入れたら三人目)

 

マキマも童貞キラーではありますが、 姫野はもっと直接的にデンジにキスしたり、 なんだったら最後までしてしまおうかと提案を持ちかけます。

 

二人の間で揺れるデンジ。

 

私が漫画家、あるいは編集者だったら、 マキマと姫野とデンジの関係で、そこにバトルも入れて、 2〜3巻はもつだろう と考えます。

 

ところがあっさり、姫野は刀の悪魔に殺されます

 

殺されてると見せかけて生きてるパターンか(マキマはそうだった) 殺されたけど蘇るパターンかと思いましたが、(デンジとか) そういう感じではなさそうです。

 

マジかと思いました。

4課の飲み会のシーンもいい感じで、 しばらくこの人達の関係性でやってくのかと思ってました。

『踊る!大捜査線』みたいな感じで全然やれたと思います。

が、ほぼ銃の悪魔から派生した銃使い達に撃たれて、生き残った者も辞表を出してしまいます。

 

次に、4課の本命みたいなのが現れました。

 

暴力 サメ 天使

 

なるほど普通の人間たちではなく、この個性派チームでやっていくのかと思いました。

 

しかし、暴力など、潜在能力はあったっぽいんですが、 それも含めて闇の悪魔に殺されてしまいました

 

一個戻ってレゼ編。

 

またもデンジの前に現れた新たなる美女。

 

真夜中の学校で泳ぎを教えてくれるその感じは、 『打ち上げ花火〜下から見るか横から見るか〜』のようでした。

 

そしてやばいやつに

 

飛びつきクローズド

 

レゼの飛びつきクローズド

藤本タツキ先生/集英社

 

実はレゼはデンジをおびき出すえさどころか、悪魔界の中でも恐れられるボムの悪魔だということがわかりました。

 

ボムの悪魔VSデンジたち…

 

でしばらく続いてくのかと思ったら…

 

マキマに秒殺されてしまいます

 

いよいよ残ったのは銃の悪魔。

 

銃の悪魔を世界各国と奪い合う、テラフォーマーズのような政治も絡んだ戦いが始まるのかと思ったら…

 

マキマが倒してしまいます

 

 

なんだこれはと。

いくらでも使えるキャラを生み出したと思ったら、バンバン殺していきます。

 

これ、藤本先生確信を持ってやってますよね。 

 

手法としては、武映画と近いのかもしれません。

魅力的な登場人物に固執せず、プロットを先に先に、バンバンカットしながら展開していきます。

 

じゃあこの後「地獄編」みたいなのが始まるのか。

 

そうは思いません。

 

あくまでも、マキマさんや美女たちとの間で揺れながら戦っていくのが面白みで、なんでもありの地獄バトルで20巻30巻やろうとは思わないでしょう。

 

週刊少年ジャンプ』も変わったものです。

10巻も楽しみです。