『キン肉マン』を読んでいて、少し物足りないことがありました。
悪い超人でも、キン肉マンや正義超人と戦うと、いい超人になってしまうのです。
例えばアシュラマン。
権謀術数を用い、最後は人質作戦からのその約束すら破棄というスポーツマンシップから最も遠いまさに悪魔の所業でニューマシンガンズに完勝。
準決勝は友情の人形は使うわヘルミッショネルズや2000万パワーズも使うわ死んだ悪魔超人を呼び出すわでマッスルブラザーズすらあと一歩まで追い詰めました。
…にも関わらず、正義側になった次のシリーズでは無策に馬鹿正直に正面からフェニックスチームと戦ってしまいます。
傲岸不遜、自分こそがイチバン、ナンバーワンであり、
次々にマスクを狩っていくサイコパス。
サムライとしてもそこそこ強かったけどまあ普通に戦うと、
ネプチューンマンらしさがなくなってしまいました。
もちろんそういう魔界のプリンスや、
覆面狩りのサイコパスをまともにさせるのがキン肉マンたちの魅力ではあるのですが、
さらなる悪と戦ってほしいという気持ちがありました。
(ちなみに十数年後それを実現した漫画が『喧嘩稼業』でした)
ところがジャスティスマン。
完璧超人節出ました。
正義超人や悪魔超人に「下等超人が!」というだけならただ言えるやつに言ってるように見えますが、
大魔王サタンにもそのスタンスを貫くのが一貫性があって素晴らしいですね。