まさかの、ゼブラがついにオメガの民・マリキータマンに負けてしまいました。
ウルフマンとビッグボディも勝ったのに。
と、そんな読者の心を見透かしたようにフェニックスがゼブラをdisります。
「ゼブラめ敗れたか。
ビッグボディでさえ勝利したというのに。
宇宙の辺境からやってきた
こんな田舎者相手にふがいないことだ」
と。
普通はチームメイト(?)に
「よくやった」とか「仕方ない」とか
ねぎらいの言葉をかけてもよさそうなものですが、
フェニックスはなぜゼブラをdisったのでしょうか。
一つは、
単純にムカついた
のでしょう。
王位争奪戦の実績からすれば、
キン肉マン、自分に続く、
ソルジャーと並ぶ3位候補のはず。
それがわけわからんてんとう虫男に負ける…
『ろくでなしブルース』でいえば、
極東高校戦の中で、
序盤で薬師寺があっさり謎のてんとう虫男に負けるようなものでしょうか。
前田や葛西からすれば何やってんだというところでしょう。
もう一つの理由は、
あえてゼブラを落とすことで、
新フェニックスチーム(?)の価値を保ったのではないでしょうか。
1997年10月11日、高田延彦がヒクソン・グレイシーに手も足も出ず敗れるという事件が起こりました。
この時アントニオ猪木は「よりによって一番弱い奴が行ってしまった」と高田を酷評しました。
愛のないコメントにも思いますが、しかし、これは裏を返せば
「高田はプロレスラーの中で最弱。プロレスラーにはまだまだ強い奴がいる」
ということで、
高田を落とすことで、プロレス界全体を守ったとも言えます。
フェニックスもそうだったのかもしれません。