相変わらず面白い「キン肉マン」。
私は勝手に旧キン肉マンと区別するために「完璧始祖(パーフェクトオリジン)編」と呼んでいます。
完璧始祖編は完璧超人との戦いなのにも関わらず、今まで完璧超人を完璧超人たらしめてきた能力「マグネットパワー」が出てきませんでした。
あえて今に残していたのか、完全に忘れていたかはわかりませんが、いよいよ出てきて、面白いことになっています。
「第160話 始祖達の亀裂!」で、このマグネットパワーという圧倒的な力の運用に対して、完璧超人始祖の中でも、意見が分かれていたことがわかりました。
マグネットパワーを発見したのは、なんとサイコマンでした。
この人最初はバッファローマンの噛ませかと思ったら、なんか重要人物になってきましたね。
この圧倒的パワーを超人パワーと融合させていき、どんどん使っていこうというサイコマンに対し、筋肉バカのアビスマンが「そんなものは邪道だ」と反対します。
ペインマンも「自分で鍛えた力ではないものは賛同しかねる」と言って慎重な議論を促します。
ガンマンは、マグネットパワーに反対賛成云々よりも、サイコマンが嫌いなため「シャババババーッ! 誰が貴様の考えなんかに…」と反対します。
そしてサイコマンがリスペクトしているシルバーマンが、なんと最大の反対派に。「永久に監視し封印すべき」と、積極的反対論を唱えます。
体勢決したと思ったその時、ザ・マンが「私はいいと思う。私たちが扱うのだから問題ない。何があっても私たちなら判断を誤ることはない」と言いきります。
これにより、
推進派→サイコマン、ザ・マン
積極的反対派→シルバーマン、アビスマン、ガンマン
消極的反対派→ペインマン
無言→ジャスティスマン、カラスマン、ミラージュマン、シングマン
となり、結果は反対になりそうなものですが、
完璧超人は、マグネットパワーを運用していくこととなります。
議会制民主主義に近いものはあるものの、
結局ザ・マンが決めればそれが決定するという、変則的な君主制なのでしょうか。
しかしまさか、キン肉マンでエネルギー問題の国会討論を見るとは思いませんでした。こんな感じだったのに。
マグネットパワーを運用し、極限までに極めた天才集団ヘル・ミッショネルズが、超人タッグトーナメントを席巻するのは、まだ数千年先の話です。