8月28日のネタで笑い飯さんから
哲夫「今回のテーマをより面白くしてくれたかなって気がします」
西田「一個ずつが面白い」
と大絶賛されたAマッソが、
9月4日のネタでは千鳥さんに
ノブ「独特なのよAマッソは。一か所聞き逃したら、『これ今何やってるんやっけ?』ってなる危険性がある。観ているほうが集中力がいる」
大悟「前の(オーディション)見てるから、今日のネタ見ようとしたけど、一発目が今日のやったらワシ『あ、このコらは変な変わったことしようとしてるコや』と思ってそこから見る気してないかもしれない。だから、もうちょっといるんかもしれない、丁寧な言葉が」
と言われてしまいました。
なんでこんなことになってしまったのか、高評価だった8月28日のネタと、低評価だった9月4日のネタを比較して分析してみました。
8月28日「トーキョーアカデミー」
村上「海には気を付けろよな」
加納「語尾、よなやて」
村上「ビーケアフルやで」
加納「ビーケアフルやておもんないな」
村上「友達と海で遊んでたら、何者かにズボっと足を引っ張られたんや」
加納「うそやん。それさー、わからへんで。わからへんけど、もしかしたらあんたの足引っ張ったんトーキョーアカデミーちゃうん?」
村上「トーキョーアカデミー!」
加納「ごめん、憶測で言うてるで」
村上「願書も出して…」
加納「出してないけどな! もうちょっと細部を思い出して」
村上「細部?」
加納「なんか、ビルとかあった?」
村上「あった」
加納「あったんかいおい!」
村上「ビルの中、入った」
加納「入ったんかい! 先に言えよ」
村上「3階や」
加納「3階行ったんやろ」
村上「3階に椅子がいっぱいあって」
加納「あったんやろ。どうせ授業してたんやろ」
村上「いやでも上とは違って、思い思いに授業を受けて…」
加納「それフレキシブルだからや!
4階トーキョーアカデミーで、3階フレキシブル専門の授業。
それトーキョーアカデミー津田沼駅西口校や」
村上「ほんまけ!」
9月4日「捨て台詞しりとり」
加納「捨て台詞しりとりをしようか」
村上「ほなうちからな。覚えてろよ、はい」
加納「(考える)がびーぬ。追い込まれーぬ。あらへんがなおい。
ピンチが足元までそっときとるがな。
どないしたらええねんこれおい。
どないしようかな」
村上「何言うてんねん! もちゃもちゃとよ」
加納「見切り発車で企画出してミスっとんねん。
ただねえ、諦めないんんですよ」
村上「あきらめろよ」
加納「まだまだこれからだと思ってます」
村上「じゃあどないすんのよ」
加納「ちょっと私有給もらいに行くから、あんた部長やって」
村上「おう」
加納「失礼しまーす。部長、ちょっとお話がありまして」
村上「なんや」
加納「ちょっと有給いただきたいんですけども」
村上「有給? どういう事情や」
加納「あのー、『覚えてろよ』の続きが思い浮かばなくて」
村上「情けないなー。ほんまお前、どてちんやな!」
加納「はい」
村上「ほいでお前、どうする予定や」
加納「まだちょっとなんにも考えてないんですけど、ゆっくりしようかなって。
あとまあ、結婚式あるんで」
村上「あるんやんか! 予定。結婚式あるから有給取るんやんか」
加納「はい!」
村上「はいやなくて」
加納「親友なんで!」
村上「知らんよ」
加納「手伝いに来てくれって言われてるんです。マイクの電源だけ入れに来てくれって」
村上「なんやそれ、親友ちゃうやん」
加納「その間にまたゆっくりして、その間に仕事見つかればそちらに転職してもいいかなと思ってます」
村上「どてちん爆発大爆発やな、おい!」
おわかりいただけただろうか?
どちらもむちゃくちゃで、ダブルボケだが、
2つめのほうは、
ムチャクチャにムチャクチャが重ねられてしまっている!
捨て台詞しりとりがなんのこっちゃわからないところに(←ただ、ここまではAマッソの味、技なんだと思います)、それを思いつくために有給を取る漫才コントに入り、さらにそこでは親友の結婚式の話が始まるというイリュージョン。
こんなことが許されるのは、『R100』くらいのもの。
いや、松本人志監督クラスでさえ、賛否両論になったのだ。
Aマッソのムチャクチャは面白いですが、ひとネタ一個にしてほしいものです。