情熱大陸:「ものまね新女王」福田彩乃があの有名女優に挑戦!生放送内でぶっつけ初披露
http://mainichi.jp/feature/news/20130125org00m200025000c.html
前回の情熱大陸は、福田彩乃に密着していました。
新ネタを作るところを撮り、それを番組最後で行い、感想をツイッターで聞くという斬新なものでした。
これについてツイッター上で「似ていた。作るところがわかってよかった」「感動したけど笑えなかった」「笑いを作るとこを見せるなんて野暮」等の賛否両論がありました。
確かにどっちもあると思います。
野暮といえば野暮ですし、企画的に面白いと言えば面白いです。
個人的に元芸人としては、売れてる人がネタを作ってるところを見るというのは楽しいといえば楽しかったです。
常盤貴子のモノマネを作っていたのですがその工程は…
1、常盤貴子木村拓也主演のドラマ『ビューティフルライフ』の全11話を見る。2、喜怒哀楽の表情を分析する。笑っているときはこういう筋肉使うんだとか、こういうところから声が出るんだ、というのを観察する。
3、骨格の特徴を掴む。骨格で声は変わるので、ダイエットする。
5、ついに特徴を見つける。ここで見つけられるか見つけられないかで、次やることが決まるらしい。
6、特徴は「声が詰まっている」というところだった。それをやるには、舌の形を変える。
7、舌を奥に下げると同時に、喉の骨をちょっと上げたりする。とかで調整する。
8、「これ絶対言う」っていうワードを探す。
9、作家の前で試す。
10、ホワイトボードにセリフを書き、誇張するところに記しをつけて、何度も練習する。
11、「前の言葉を残して次の言葉を喋るクセ」をマネする。
12、「声が低くなるタイミングでアゴを引く」をマネする。
13、自分がどこをマネできるのかを考える。
14、カツラ等衣装用意。
15、メイクや座ってみてどうなのかという絵も詰める。
手品の種明かし…まではいかないかもしれないが、かなりノウハウを明かしていました。まあ、どれだけ知らせようが、結局練習しないとできないという、芸に自信があるからこそできることでしょう。
ただ…例えばプロレスラーの打ち合わせ風景みたいのを延々流す番組があるとしたら、一瞬は面白いですが、その後そのジャンルは衰退してしまうのではないかという気もします。少なくとも今後福田彩乃を見るときには「頑張って作ってるんだな」と思ってしまいます。
そしてこの番組を見て、ある漫才の序盤を思い出しました。それがM-1GP2002スピードワゴンさんのツカミです。
小沢氏「サラリーマンになりたくねえって、家飛び出して、どれだけ経ったか覚えちゃいません。
何かやりたくて東京出てきて、でも何やっていいかわかんなくて、悪いこと全部やりました。
そんな俺を土砂降りの雨ん中、殴ってくれたのが…コイツです。
そんで俺今、コイツと二人で、漫才…ザイマンやってます。
そんな二人が、昨日寝ないで一生懸命練習したネタです。
笑ってください。
スピードワゴン、『漫才』」
糸田氏「やりずれえよ!」
めちゃめちゃ面白いツカミですが、あくまでもネタです。まさか10年後実際にこれをやる番組が現れるとは…。
…余談ですが、この漫才は、面白い漫才だったのですが、盤外であるはずの談志師匠の辛口コメントのほうが、伝説になってしまいました。