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元売れない芸人の独り言

孤高のコーイチローという芸名で売れない芸人をやっていました。

なぜ黒夢の清春は歌詞が書けなくなったのか

タイトルだけで黒夢ファンの方は激怒されるかもしれませんが、これは別に私が『Headache and Dub Reel Inch』を聴いて思ったわけではありません。数年前から清春が『FOOLS MATE』等で言っていることです。「曲はいい。歌詞が出て来ない。誰かに書いてほしいくらい(笑)」と。ではなぜ清春は歌詞が書けなくなったのでしょうか。

1、幸せになったから

怒りを全てぶちまけるような最高傑作『CORKSCREW』を出した年に、結婚。そこから全て丸くなったわけではなく、SADSにも尖った作品にはたくさんありますが今思えば確かに1998年が折り返し地点でした。さらに二児の父となってからは、インタビューでの発言も優しいものとなっていきました。改めて聴いても『DRUG TREATMENT』『CORKSCREW』は怒りを原動力にしていたように思います。もちろんこの先も、『Mr.「YA」』のように、業界に対する怒りが出る可能性はありますが、今や清春に逆らったり対抗してくる業界人などいないでしょう。怒るのも難しいと思います。後輩を斬るのにも大きくなりすぎました。むしろ最近はシドとかと仲よくしています。昔だったら斬ってもおかしくないスタイルだと思うのですが…。

2、言いたいことを言い尽くしたから

黒夢で7枚、SADSで6枚、ソロで6枚のアルバムを出して(ベストアルバム除く)インタビューでも全力で答えてて、さすがに言いたいことを言い尽くしてしまったのではないか。言いたいことを言い尽くしてしまう現象として「ツイッター始めるとブログ減るの法則」があります。アルファブロガー岩崎夏海氏(もしドラの作者)が7月30日からツイッターに降臨されたのですが、そこからパタっとブログの更新が止まってしまいました。ハックルベリー氏すらこの法則の例外ではなかったのです。この法則をさらに突きつめて考えると、小説を書きたい人、漫画を描きたい人、漫談をやりたい人、映画を撮りたい人は、ブログやツイッターを控え、作品に全てを込めるべきだという仮説が成り立ちます。そして歌詞を長く書きたいミュージシャンは、多くアルバムを出すべきではないのです。

3、完璧主義だから

多くアルバムを出しても歌詞を書ける人もいます。ではなぜ清春がそれができないかというと、完璧主義だからでしょう。器用な人であれば、自分で自分の作詞作曲モノマネをして曲を量産することでしょう。清春の場合、歌詞が浮かんでも「これは『少年』とカブってる」などと、自分で自分に厳しくカブりNGを出して、範囲を狭めてしまうのではないでしょうか。

…といっても相変わらず佇まいはすさまじくかっこいいですが。