元売れない芸人の独り言

元売れない芸人がキン肉マンについて語っています。キン肉マンアニメ化祈願。

なぜ私はチケットを買ってDREAMの会場に行っていたのか



なぜ私はチケットを買ってDREAMの会場に行っていたのか



例えば、文章についての本を読んでいるとき、「文章がうまくなりたい」と思って読んでいます。
お笑いのライブに行くのは、芸人のときは勉強したいと思っていて、お笑い評論家としては、何か仕事に繋がることを求めて行くわけです。
では、一体なぜ私は格闘技のイベントである「DREAM」の会場に、チケットを買って、行っていたのでしょうか。
もしかしたら今から書くことの中に、日本格闘界復興のヒントがあるかもしれません。

1、ずっと見ていたから

高校一年生のとき、日曜の昼間にやっていた第一回K−1グランプリを見て以来、ずっと格闘技を見ているから。マクドナルドのお子様セットを食べて育った子供が、大人になってもマクドナルドを食べるのと同じ原理ですね。


2、倒すか倒されるかのダイナミズム

やっぱりKOもしくは一本の「ワー!」ってなるところが好きですね。だから一時話題になった*1「際の攻防」とかはあまり興味ないです。興味ないというか、それは自宅のテレビで高阪さんの解説を聞きながら見たいもので、お金を払って会場で見たいとは思いません。


3、スポーツの中で一番エキサイティング

すごい基本に戻りますが、一応。


4、一緒に行く友達がいたから

急にキン肉マンみたいな話になっちゃいますが、どんなに好きでも一人では行かなかったと思います。逆にOUTSIDERがこれのせいで行けなくなっています。DREAMに行っていた友達は、アンチOUTSIDERっぽいので誘えず、ヤンキーの友達には「それはだるいわ」と断られました。私には「オタクのヤンキー」や「ヤンキーのオタク」の友達がいない感じです。


5、金があったから

家賃を滞納したり、借金があったり、飯も食えない状態で、果たしてそこそこの大金を払って行ったかは微妙です。やっぱり家賃が払えて、飯が食えて、貯金も少しできて、その上でまだ余剰金があったから行ったのだと思います。これは何気に大事なことで、つまり日本経済とリンクしていないエンターテイメントは無いってことです。


6、青木真也選手がいたから

今日青木真也選手がツイッターで、DREAMからの卒業を発表しました。三重くらいにショックでした。一つは単純なショック、もう一つは「仕方ないか」と思えてしまうDREAMの状況、もう一つは、そんなに話題になってないことです。桜庭選手がHERO'S行ったときスポーツ新聞一面なりましたよね。それに、僕のフォロワーさんはヘビーユーザーが多いから、青木選手の移籍先を「ああ、ONE FCね」みたいに受け止められていましたが、ヘビーユーザーと世間の間をウロウロしている私としては…ONE FCってどこやねんという気持ちです。じゃあこれからはONE FCを観ればいいのかと。シンガポールかと。それは難しいですわ。いよいよ青木選手が世間に広がることなく、格闘技の仙人のようになっていくことに、祝辞を述べると共に、やっぱり寂しさを覚えます。もうDREAM行かないかもしれません。大日本プロレスも、葛西がケガしたら、行くモチベーションが減りました。どうやら私は団体全部のファンになるのが苦手なようです。やっぱり好きな選手を見たくて行ってたところがあります。

松本人志さんは優しくなり、青木選手は海外に行き、AKBが隆盛を極め*2、いよいよ「世間」というものに飲み込まれた気がします。私も、世間のほうに行きます。大みそかにはまた会えるといいですね。しばしの別れです。

*1:といってもかなりコアな層にですが

*2:それはいいんですけど