元売れない芸人の独り言

孤高のコーイチロー、波乗りコーイチロー、ヒキコモリオなどの芸名で売れない芸人をやっていました。

長渕剛は反原発ソングを歌いフォークシンガーに戻ったのか

長渕剛のニューアルバム『Stay Alive』が発売されたのだが、その数日前にあるツイートが出回った。


長渕剛さん、やってくれました!!5月16日発売のアルバム「STAY ALIVE」"日本がたとえ裏切ったとしても、日本に俺たちは生きている"そして、"止めてくれ、原発を止めてくれ、今すぐ"と歌う「カモメ」。もう胸が一杯になって、涙がふくらんで来て…。ぜひ5月16日、真っ先に聴いて!

これをつぶやいたのが湯川れい子さんという音楽評論家の方でした。私にとっては、『Captain of the ship』の歌詞カードで熱い解説を書いた人。最近でこそ減ってきたし、今回のアルバムにもなかったが、私がアルバムを買う楽しみの一つとしてこの「歌詞カードでの音楽ライターの解説」があります。あの文を書いた人を、まわってきたリツイートで久しぶりに見つけたときは、ちょっと感動しました。そして長渕のことをガチで好きだから、本当にテンション上がってるんだな、いいライターだなと思いました。ですが…

『Captein of〜』の頃も漂っていましたが、今日本には、あの頃よりもさらに、とてもとても難しい問題があります。もちろん原発。難しさの軸がありすぎる。止めれば電力が足りなくなるのかどうなのかという根本的な問題もあるし、もちろん恐ろしい放射能を漏らすもので、これからどうしていくのかというのもあるし…

かといって、反原発と声高に言ってる人にうさんくさい人が多いのも事実。この人たちがおらず、冷静に「なるべく少しずつ減らしていきたいですよね」と言うのであれば、私もそれに賛成だったに違いありません。

それともう一つ。山本太郎氏に対する、冷静な、速やかなテレビ局の対処を見て、やはり大人は恐ろしいなと思いました。そしてそう思った芸能人が多かったのも事実だと思います。あれでかなり言論統制のようになりました。今はかなり緩和されてる感じがしますが…。


と、そんな中、長渕が反原発


違和感もあります。なぜなら反原発の主流は左翼。最近の長渕は、日の丸を愛する保守思考。矛盾するかと思ったのですが…よく考えれば、まずはそもそも長渕はフォークシンガーでした。フォークは反国家、反原発でナンボ。原点に戻ったのかと思ったのですが…アルバム一曲目の「日本に生まれた」。


日本がたとえひるがえったとしても
日本に俺たち生きてきた

日本愛は変わらずあるようです。
そして、問題の「かもめ」。


男は牛たちの乳を泣きながら搾っている
来る日も来る日も毎日
泣きながら乳を搾ってる
捨てては搾って搾っては捨てて泣いてる
男は牛舎でつぶやいた
原発さえなければ…」


止めてくれ
原発
止めてくれ
今すぐ
母親から子供を引き裂き
子供から母親を裂く
乳房をくわえる赤子の
瞳をどうやって僕は見つめればいいの

湯川さんのツイートからはキャプテンオブザシップのように「止めてくれい! 止めてくれい!」とシャウトし続ける感じだと思ってたのですが、かなり冷静に歌っています。


よく考えれば長渕は、左であり右であり、親米であり反米であり、フォークでありロックであり、全てを飲みこんできたのです。長渕は長渕なのです。それは、この言葉に最高に現れています。

「今の日本はアメリカかぶれが酷くてやたら横文字を使ったりする。英霊が護った美しき国土と文化を破壊する絶対に許せない行為だ。俺は60年前の戦いに殉じた日本の男たちに対する鎮魂歌を作った。聞いてくれー! 聞いてくれー! 聞いてくれー! 『CLOSE YOUR EYES』!!」