MHKが先週の土曜日最終回を迎えた。賛否両論が生まれたし、視聴率もよくなかったようだ。
だけど、私は面白かった。
ただ、毎回一つ自分の中で気をつけていたことがあって、それは
ごっつを見る気で見ないこと。
格闘技でいうと、PRIDEというのがあって、DREAMがあって、海外にUFCがある。どれが面白いか。
どれも面白い。
ただ、PRIDEは地上波のスポンサーがついていて世間も多く知っていて、UFCはめっちゃ儲けてて、DREAMはそうではないっていうだけ。DREAMもDREAMで面白い。
そして、MHKもMHKで面白かった。
ただその放つ熱量とか、巻き込んでいく勢いっていうのは、結果的に、ごっつよりなかったのかもしれない。だからおわライターの方とかも、「終焉に向かう松本人志」とか書かれるのかもしれない。
…本当に松本人志さんは終焉に向かっているのか?
もちろん人間誰もが死に向かっている。おわライター氏もそういうことが言いたいわけではないだろう。「松本さんの笑いがどんどん劣化していくこと」が彼の言う終焉ということだと思う。なんだったら元松本信者として(あとがきに書いてあった)「引退してほしい」と思っているのかもしれない。私も現役信者として、本当につまらなくなっても続けるくらいなら引退してほしいと思う。だが…
MHKの次の日、ガキの使いで「松本人志100のこと」という企画が行われた。松本師に質問をして、それに松本師がガチで答え、他のメンバー4人が答えるというものだ。その中で
松本はトイレのスッポンを使ってどうボケる
という質問が放り込まれた。「娘の一番かわいいところは?」などと明らかに違うガチ。どこまでスタッフの方が考えたかはわからないが、これは、松本師10年ぶりくらいの大喜利だ。…だが、浜田さん他メンバーは、これを取り合わなかった。山崎さんと遠藤さんは松本さんの答えを「聖火ランナー」と予想し、田中さんは「目が飛び出た」と予想し、浜田さんは「ベロ」と予想した。つまり、誰もがまともに答えるのではなく、スベってお茶を濁すと予想したのだ。そこに松本師の回答は…
「これのワンサイズちっちゃいやつないですか?」
共演者、松本信者の私すら逃げるのが正解かなと思う場面での逃げない足を止めての打ち合い。そしてかざあなダウンタウンから、一人ごっつから、24時間大喜利から全く変わらないクオリティの高い回答。
松本人志さんは、終焉に向かっていない。