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元売れない芸人の独り言

孤高のコーイチローという芸名で売れない芸人をやっていました。

『ヘレン』を映画化してほしい(MHK)

賛否両論起こし続けるMHKもいよいよ第四回。どういう撮り方をしているのかはわからないが、「前回の視聴率がこうだったから次はこうしよう」みたいなやり方はしてないように思える。最初から五回全部やりたいようにやる、という感じで、毎回毎回賛否両論を思い切りぶつけてくる。それでいいと思う。もう松本師は、視聴率とか周りの意見とかシカトで、やりたいことをやりまくってほしい。

そのやりたいことをやりまくる中で、必ず毎回一回は心にグッサリ刺さるコントを持ってくる。前回は千原ジュニア氏と酒を汲み交わすコント、今回は「ヘレン」と叫びまくるコントがそれだ。ちなみにどちらもコントの名前は表示されなかった。

だがまあ、後者のタイトルは『ヘレン』以外にないだろう。雨の中、水色のジャケットで帰ってきた男。表札には「西川」の文字。松本信者なら100人中100人が名作中の名作「やすしくん」を思い出したはず。だが、そういう展開にはならなかった。

チャイムを押し「ヘレン!」と呼ぶが返事がない。携帯を出して「ヘレン!」と呼ぶ。公衆電話で「ヘレン!」と呼ぶ。ここで我々観客は、このコントの仕組みに気づく。どうやら「ヘレン」しかセリフはないらしいということに。窓枠にぶらさがり「ヘレン!」鍵穴に「ヘレン!」隣のアパートの階段から「へ、へ、へ、へ、ヘレーン!」排水溝に「ヘレン!」そして万策尽き果てしゃがみこむ男。そこで雨が止み、太陽が昇る。その太陽に向かい…「ヘレーン!」。そう…


きよし師匠にとって、ヘレンとは、太陽のような存在だったのだ


なんという壮大なエンディング。


雨の中、狂人が叫ぶ絵は『時計仕掛けのオレンジ』を思い出し(?)、鮮やかに希望が現れるエンディングは『ライフ・イズ・ビューティフル』を思い出させる(?)。

ぜひ、映画化してほしいものだ。