元売れない芸人の独り言

元売れない芸人がキン肉マンについて語っています。キン肉マンアニメ化祈願。

THE MANZAI2011感想〜M-1はもう忘れろ〜

■オープニング

セット豪華。これはものすご大事なんじゃないだろうか。そしてナイナイさんと高島彩の華。で、結果的にやっぱアヤパンでよかった。華だけなら他にもいるが、長澤まさみとかローラ・チャンとかではここでは成立しないだろう。小池栄子、真鍋とか、可愛くてかつインテリジェンスある人もいるが、M−1の既視感を出してしまう。もちろん王者・上戸彩も。アヤパンでよかった。が、ポストアヤパンは出てこないのかなーとも思った。個人的に若槻千夏とか好きですけどね。

漫才師が紹介されていったが「予選○位」みたいなのはいらんと思った。F1のポールポジションみたいに、その時点でちょっと差がついてしまう。

リムジンから漫才師が降りてくる演出素晴らしい。何かが始まる予感。完全にVIPっぽくしたハマカーン浜谷氏と、エルシャラカーニしろうさんのトマトと、ウーマンラッシュアワー中川パラダイス氏の顔と、ウーマンラッシュアワー村本氏の男前ぶりと、パンクブーブーさんに殴りかかったナイツ塙さんが面白かった。そして何よりビートたけしさんが面白かった。圧倒的バラエティ感。全部即興たけし軍団にしてしまう集団芸。素晴らしい。

国民ワラテンよかった。それで一位でも、審査員の一票分というのもよかった。ただネットでは「ワラテンやりながらだとつまらない」という意見も。それもわかる気もする。審査目線になると、素直に笑いにくくなりますよね。

ダイノジさんさすがだし、すげーおいしいと思った。きっちり自分の立ち位置をわかられていて、ちょっとムカつきながらネタやるのも素晴らしかった。全然ピンと来てねーよ、はやっぱり面白かった。あまりにもワラテンが低かったのは、まだやってない人が多かったのと、最初サーバの調子が悪かったのと、最後送信するとかがわかってない人が多かったからだろう。そういう意味で、テスト漫才はあってよかったと言える。ここであっためるという意味もある。ダイノジさんは最高の仕事をした。たけしさんと大谷氏のカラミもシズル感があった。

囲碁将棋

これは全組に思ったが、「通知の瞬間」のVTRいるかなーと思った。なんか下手なプロレスみたいになるし、ちょっとした感動系にしかいけないのかなと思った。

囲碁将棋のネタは「ネタの練習サボった理由」。文田氏が「俺がネタの練習サボったのは、実はチャゲで忙しかったから」と言いその証拠に「チャゲがサングラス外したとこ見たことあるか。俺がサングラスしてるの見たことあるか。てことは…」と言う、謎の三段論法が面白かった。「お前がゴスペラーズのMAX決めんなよ」も面白かった。ネタの罰金がキャリーオーバーになるのも面白かった。面白かったよ。

チキチキジョニー

本音だろうし、気持ちは死ぬほどわかるが「出れただけで十分です」は言っちゃだめだろと思った。

が、ネタは面白かった。ブスだからこそ言える女性タレント批判。「北川景子は何見ても演技一緒」「男で上野樹里好きって人いない」「じゃあ長澤まさみは?→女に嫌われたくもない」「加藤ミリヤは、なんかいや」。

メガネ落ちたのはガチなアクシデントだと思うが「漫才に道具を使った」と思われたらもったいなかった。

女尊男卑、恋愛至上主義の時代、可愛いコたちに噛みつけるのはブスしかいないと思った。ブスのカウンター。素晴らしい。

■ナイツ

マスカレード強いのとか、渋谷にアラーが増えたのとか面白かった。形を変えずに、面白くしてきた。

■磁石

通知の瞬間VTRだけで、ここだけが面白かった。「どうせ売れてるみなさんは仕事の一つだと思ってるんでしょ? 俺らはこれに懸けてますから」。

ネタは細かいしゃべくりと漫才コントの繰り返し。「きしむベッドの上で優しさを持ち寄り」「そっちかよ」は、客に尾崎豊スキーマがあるからできたボケだと思った。

■Aブロック採点

囲碁将棋 ワラテン74 審査員 なし

チキチキジョニー ワラテン78 審査員 なし

ナイツ ワラテン89 審査員 高須氏 木村氏 天野氏 大竹氏 渡辺氏 西川氏

磁石 ワラテン80 テリー氏 秋元氏


秋元康氏は、江川達也先生みたいにいらんこと言わずに素晴らしかった。

■Hi−Hi

明るい人キャラ。「その前。その前。その前。…じゃあなんで俺笑ったんだろ」面白かった。

テンダラー

仕事人。

スリムクラブ

面白かったけど、あの圧倒的な魔法は解けていた。「得体のしれない面白い人」から「売れてる芸人」になった。それはそれでいいんじゃないだろうか。

「メッセージが伝わる。そこに何が生まれるか。宗教です」「世界の戦争・貧困・差別をなくした後…軽い打ち上げをしたい」面白かった。その日くらい、朝まで打ち上げしてもいいんじゃないだろうか。

ハマカーン

決勝で「下衆の極み」みたいなすでに知られてる得意フレーズをガンガン入れてきたのって初めてじゃないだろうか。…初めてって、M−1のデータですけどね。

■Bブロック採点

Hi−Hi

テンダラー

スリムクラブ

ハマカーン

なぜかここだけ録画してなかった。Hi-Hiが決勝進出。

■学天即

辻道連之進。

博多華丸大吉

「アンチャン達、おもしろかったね、って言われたい」。たけしさんリスペクト素晴らしい。バイトの話とかできないとか、生々しいとこから入っていったの面白かった。

アルコ&ピース

マリオの曲に歌詞をつける。

パンクブーブー

怖い話。観点をずらす。「7分間かけて振り向く」とか謎の行動。ストロングスタイル。相変わらずの安定感。

■Cブロック採点

学天即 ワラテン58 審査員 なし

博多華丸大吉 ワラテン76 審査員 関根氏

アルコ&ピース ワラテン73 審査員 なし

パンクブーブー ワラテン81 審査員 関根氏以外全員

■たけしさんの移動

27時間テレビぽかった。俺は好きだった。

エルシャラカーニ

なごり雪の替え歌。

「人のくせに」とか面白かった。「ハトとハトが」「時計のフリしてる」とか天才だと思った。「ひよこ毒持ってる」とか超次元だった。M−1で敗者復活戦で上がったりしてたら優勝していただろう。

■千鳥

「紅ひき」とか鬼のように面白かった。天才。

ウーマンラッシュアワー

すごい早口で、リズムに乗り、全く噛まない。オールザッツで見たときは、アイドルキャラでちょっとなじめなかった。…と言っても俺の心に爪痕は残していたが。ワ―キャー言われたい欲望は芸人全てにあると思うが、ここまでストレートに芸名から出したコンビがいただろうか。とにかく、オールザッツのときより遥かに進化していた。

ワイルドカード

銀シャリになんの文句もないが、ここにきて銀シャリかーと思った。個人的には東京ダイナマイトさんだが、なんか、波乱を起こしてくれる感のあるコンビのほうがよかった。銀シャリは安定ですからね。まあでもよかったし、銀シャリに何の文句もない。

■Dブロック採点

録画してなかった。千鳥さんが決勝戦に。ウーマンに秋元氏とテリー伊藤が入れていたのは心に残った。

■幕合い

審査員がいなくなったところに、爆笑問題を呼びにいく。プロレス丸出しだったが、面白かった。マッコイ斉藤さんだろうか。ネズミが廊下を運ばれる絵面白かった。あといきなり青木裕子発言して、机に乗るとか、太田氏やっぱり面白い。そしてそこに、優勝者が出れるテレビ一覧が来たのだが「人志松本の○○な話」という禁断の言葉が…。当然誰も触れなかった。

■Hi−Hi二回目

「18年をぶつけろよ」。

■ナイツ二回目

のりピー」とか鬼だったしさらに「ヘロイン」て。まさか麻薬の名前を生放送で聞けるとは。

パンクブーブー二回目

新聞勧誘ネタ。

■千鳥二回目。

ゴルフとあなごを間違えられる。


優勝はパンクブーブー。何の文句もない。が、何の文句も言われなくていいんですか、という気もする。あのレベルになればこそですが。

しかし全体、「M−1はもう忘れろ」と言っても構わないくらいの素晴らしい大会だった。