元売れない芸人の独り言

孤高のコーイチロー、波乗りコーイチロー、ヒキコモリオなどの芸名で売れない芸人をやっていました。

吉本興業若手ライブのばちーんんんチャレンジバトルに行ってきました

以下全組レビューです。上から目線なんで、先輩だったらごめんなさい。俺は東京7期出身です。

トンファー(MC)→メガネの黒髪の方が器用で、金髪のほうが図太くてパンチ力があるバランスの取れたコンビ。若干だけ優しさに欠けた場面も見られたが、うるさい客のいなし方とか、いい芸人は引っ張って、ダメなのは早めに切る判断とか、完璧に近い気がした。

マルコ→動きにキレのある漫才。

市川こいくち→ピン。「小さい声で話せない」。ピザのチーズが伸び続ける妄想漫談。一分だったら完璧に近いんだろうけど、二分はやや長く感じた。でも売れる感じ。しっかり記憶に残った。24組いて、それは大きいことだと思う。

ネハン→「した」を言わせようとする漫才。形ができているのはいいが、もう一発右ストレートがほしかった。

井上俊美→フリップネタ。サンクスの「K」に、まわりのsとかuとが文句を言う。フリップネタはここまで丁寧にやらないとダメなのかと感心した。だけど、上がれなかった。ということは、やっぱりフリップは難しいのか。

石川ことみ→ギャルキャラ。オリラジ藤森氏のような、柳原可奈子のような、高みを目指しているのは伝わってきたが、いかんせん演技力と「覚悟」みたいなもんが足りなかった。ああいうのやるからには「本当にそういうヤツ」か、鬼のような演技力・練習が必要だと思う。

ことな→透明人間になるクスリを飲み間違えたりする、よくできたコント。

ハルロック→ピザ屋のコント。ピザ雑に落とすのとか、レシートがめっちゃ長いのとか、ベタだけど面白かった。このライブでは、ベタだけど面白いっていうのが重要だと思う。それと売れるかどうかはまた違うと思うけど。

中MC→加齢臭がするという芸人の悩みに対し「ファブリーズ霧にしないで液体のままかけろ」というトンファーの解が面白かった。そしてやっぱり吉本芸人は全員手を挙げてなんらかエピソードしゃべったりするのがすごい。

はやちゃんむーちゃん→「モテてるねー」と誉め合う漫才。同じセリフのブリッジだが、音量とかを細かく調整してるのが素晴らしいと思った。

顔色よろしわるし→芸名面白い。おもしろ芸名は賛否両論あるが俺は好き。どっちがよくてどっちが悪いかもわからないのも、突っ込まれ尽くしたと思うが、初見では面白かった。ネタは「スカートめくり」という漫才。エグい題材で大丈夫かと思ったが、ポップに仕上げていた。

ヘブンずチケット→ヤンキーとオタク漫才。大事なとこで噛んでしまっていた。細かく噛むのを糾弾するのもどうかと思うが(ダウンタウンさんとかは別)しかしやっぱり、絶対噛んじゃダメなとこで噛むのは致命的だと思う。その印象になってしまう。それが芸人。できなかったら引退して作家とかになるしかない。格闘家なら死んでる。

ランス39→フリップネタ。漢字に○をつける。無理矢理っぽいとこもあったけど斬新だった。

サバイバルレイヤー→謎の転校生鬼子。矢文とか面白かった。

オドルココロ→コントメンズノンノンノン。

水面→今日いち面白かった。19歳の天才みたいなボケ。ファラオ、ポイズン阿部さんみたいな感じだが、荒い分、本物っぽかった。「娘さんを僕にください」というありきたりなシチュエーションに、自分たちの世界を全開にしてた。「お前のリスクだけ高すぎる」とか「あんたは見るだけで満足なのか」とか爆笑した。「山賊か」「ゲリラか」という狙ってるのか、へたくそなのかわからないツッコミもザラっとして心に残った。それを狙ってやってるなら天才かもしれない。

コンマ二センチさん→間合いをたっぷり取った漫才。色々試されているのだろう。もちろん面白かった。生き残ってきた吉本の芸人さんは全員基礎体力が高い。

中MC2→二点気になるところがあった。一つははやちゃんむーちゃんの卓球話長すぎ。でかい大会に出るくらい卓球強いのはわかったが、笑いにつながらなかった。最後ギリギリトンファーのツッコミが「もう卓球の話いいかな!?」で成立させたが、かなりきつかった。ダラダラするのが前提、想定内のトークライブとかならいいけど、こっちはまだあと8組も見なきゃいけないわけで、ここでスタミナ使わされるのきつい。それと、水面の19歳がトークでも天才性を見せていたが、トンファーの金髪が、ケツキックでまとめてしまっていた。「わけわからない後輩を暴力でオとす」のは吉本伝統芸ともいえるが、才能ある分、若い分、あそこは丁寧にツっこんでほしかった。ただ、「エレファントカシマシじゃないですよね」とか「水面行きですね」とか彼らを活かすこともしてた。

バードメン→漫才。同級生との道での再会。「キスしない? ムシャクシャしてるの」「早い早い!」が面白かった。

トランスポート→漫才。「ミスチル好きっていうが、桜井さん以外の名前言えない奴多い」。名作。ただ、野球ネタに走ったのが確信犯なのか、素で行ってしまったのかが気になるところ。

アカキイロ→転校してすぐ転校する転校生。設定一発勝負だが、二分だからか面白かった。

グリーンアップ→トリオ。

ブービーマドンナ→女トリオ。クリスマスの過ごし方。真ん中のコの声がよかった。

全部→妖怪の話。さすがにこの芸名はややこしいから変えたほうがいい気がする。

丸谷谷→ピンコント。ダメージデニムを作る工場の人。面白かった。

芸人気質→同期の彼らが引退すると聞いて、今日行った。引退だからトリなのかと思ったら、全然関係なかったらしい。ネタも普通の漫才。だけど、恋愛ネタみたいなのを否定してた二人が最後の言葉「でも俺も彼女ほしいよ」だったのが意味深だった。でも意味はないらしい。ヤワラちゃんの悪口とか入れてたのは、ちょっとベスト盤的な感じだった。吉本は、売れないで残るのを拒絶する。まあどこの事務所もか。やっぱり、20歳くらいで始めて、23歳で売れなかったら辞めるくらいが一番いい。が、続けて売れるヤツもいるから、なんとも言えない。談志師匠の死に対して、タツオさんがツイートした言葉が浮かんだ。「死んでいたといえばとっくに死んでいたし、生きてるといえば今でも生きている」おつかれさまでした。