突如として現れ、お笑いファン達の心を奪った『オモバカ』。第一回は見逃してしまったのですが、先日第二回をやっていて、観ることができました。
オモバカとは、「面白いことを馬鹿のように追及する精神」のこと。まあ、モチーフはもちろん格闘技団体「グラバカ(グラップリングバカ、グラウンドバカ)」のことでしょう。
ルールは、一対一で交互に笑わせあい、笑ったら負けというもの。それが8人のワンデイトーナメントで行われます。
めちゃイケの「お笑いバトルロワイアル」を進化させたようなものでしょうか。
ちなみに第一回お笑いバトルロワイアルの優勝者は、キレると怖い極悪の山元…ではなく、極楽とんぼの山本さんでした。
…こっちはフィーゴ、こっちはジーコ、ではこっちは…ベッケンバウアー ベッケンバウアー♪
…脱線しましたが、『オモバカ』楽しく拝見させていただきました。
が、一つ疑問が浮かんでしまいました。
それは
ガチなのか
ということ。
いや、ガチでもプロレスでも、どっちでもいいんですよ、面白ければ。ただ、単純に疑問に思ってしまったのです。
まず、主催者側が提示する設定は「ガチ」です。
それはオープンフィンガーグローブ、オクタゴンのケージというオブジェにも現れています。
しかし私の疑問は、オードリー春日氏VS劇団ひとり氏の戦いの時に発生しました。
春日氏がカスカスダンスを攻撃として仕掛けたとき…なんと、後ろの若林氏も一緒に踊っていたのです。
当然レフリーである今田氏も注意しますが、試合中止…にはならず、イエローカードで続行します。
…想像してください。
R-1グランプリの決勝に春日氏がピンで参戦し、カスカスダンスを踊る。…その後ろで若林氏が楽しそうに踊っていたら?
オードリーさんクラスでも、しばらくテレビ出れなくなるのではないでしょうか。
こういうことが許されている以上「完全なるガチ」ではないのかと。
さらに、セコンドも芸人がつとめるのですが、それぞれラウンドインターバルごとの小ネタを用意しています。これがもし、秒殺とかで終わってしまうと、水泡に帰します。ということは、ある程度最終ラウンドまではもつれるようにしているのではないでしょうか。
さらに、「笑い」という感情についても考えさせられます。…我慢は、できるんじゃないでしょうか…。もしも、笑いを我慢しきったらM−1グランプリ優勝できるのだとしたら、皆、乗り越えるのではないでしょうか。まあ、こればっかりはやってみないとわからないですが。
ただ、じゃあ、完全にプロレスかと言うと、それもそれで疑問が残ります。
ケンドーコバヤシさんが、一回戦で塚地氏に負けるというアングルを承知するでしょうか。
吉本興業が、二連続戴冠を逃がすのを認めるでしょうか。
そう考えると、ガチな部分はガチなのかな、と思います。
あ、トライアウトは完全にガチだと思います。
とにかく、面白いので続けてほしい番組です。