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元売れない芸人の独り言

孤高のコーイチローという芸名で売れない芸人をやっていました。

i-pod(2009年5月3日に違うブログに書いた記事です)

「TBS「情報7days ニュースキャスター」では、午後10時からの生放送中に忌野清志郎さんの訃報が飛び込んできた。レギュラー出演するビートたけし(62)は、漫才コンビ「ツービート」として人気が出始めた頃に、RCサクセションの前座を務めたことがあると明かし、「RCサクセションの人気がもの凄くて、自分たちの漫才は全然相手にされなかったことを覚えている」と振り返った。」
スポニチアネックス

校内1…いや、おそらく当時の埼玉県で一番絵がうまい高校生がいた。
仮に「K」としよう。

入学したての時に、私は何かで彼の異才に気づき、
それを彼に言った。
そこから友達になった。

美術部に入ったKは飛躍。
Kの書いたどでかい絵が職員室前に飾られたり、
県の賞に選ばれるようになった。

高校二年生のとき、Kが私にこう言ってきた。

「明日学校をサボって新宿に映画を観に行かないか」と。

ワクワクした。
新しい世界が広がる気がして、二つ返事で承諾した。

当日。
何気なく学生服を着て、家を出た。
川越でちょっと時間を潰し、
皆が登校したくらいに、
新所沢でKと待ち合わせした。
そのまま西武新宿線で新宿に。

サボっているだけで楽しいのに、
異才の男Kと一緒。
テンションはかなり上がっていた。

初めての新宿に上陸。
ちょっと大人になった気がした。

そしてテアトル新宿に。

目当ての映画が始まった。

いつもテレビで見る人が、テレビとは違う顔を見せていた。
そしてこの映画で、映画には「いい映画とそうでもない映画がある」ことを学んだ。

初めて見たいい映画は『HANA-BI』と言った。


卒業後、Kは芸大にも、美大にも行かず、アメリカへと旅立った。


ツービートもRCサクセションも知らなかったけど、
後から聴いたら、この日にぴったりな歌があった。

今だったら「i-pod」なんだろうけど、
いつの時代でも、
授業をサボって、世界を広げて、本当の勉強を始める若者達の
普遍のテーマソングになるのだろう。

「Woo授業をサボッて
陽のあたる場所に いたんだよ
寝ころんでたのさ 屋上で
たばこのけむり とても青くて

内ポケットに いつも トランジスタ・ラジオ
彼女 教科書 ひろげてるとき ホットなナンバー
空にとけてった
ああ こんな気持
うまく言えたことがない ない

ベイ・エリアから リバプールから
このアンテナが キャッチしたナンバー
彼女 教科書 ひろげてるとき
ホットなメッセージ 空にとけてった」
トランジスタ・ラジオ/RCサクセション


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