元売れない芸人の独り言

孤高のコーイチロー、波乗りコーイチロー、ヒキコモリオなどの芸名で売れない芸人をやっていました。

『毒姫〜姫井由美子の犯罪と正体〜』横田育弓生(マガジン・マガジン)

Amazonの商品説明引用▼


2001年から約6年間、姫井由美子(現参議院議員民主党所属)と夫婦同然に過ごした著者が、二人の出会いから決別に至るまでの日々、参院選での裏話、さらには現在も係争中の姫井との裁判について等、豊富な証拠書類や写真とともに真実を克明に記した告発本です。姫井由美子という国会議員が、いかに極悪非道な人間であるか、また、民主党自民党、マスコミ、捜査当局、剣道界への批判などなど、騒動の渦中にいた著者本人だからこそ語れる興味深いエピソードが満載となっています。
著者は、単なる「男と女の話」を書こうとしたわけではありません。また、個人的な恨みや自民党からの依頼で執筆したわけでもなく、公共性・公益性を考え、姫井由美子という国会議員が、いかに国民にとって不利益をもたらす存在であるのかを広く知っていただくために本書を執筆しました。
また、なぜ2007年に『週刊文春』で実名告発するに至ったのか、その経緯・胸中も明らかにしています。加えて、著者との裁判で、姫井がいかに不誠実かつ悪質な対応をしているかについても詳述しております。
さらに、不起訴処分となった「有印私文書偽造・同行使」について再審を請求していること、あるいは、姫井を「出入国管理及び難民認定法違反」等で刑事告発していること等、これまで知られることのなかった真実が次々と明らかになる驚くべき一冊です。

大学で政治ゼミに所属し、菅直人事務所でボランティアで働いていたこともある私ですが(当時は民主党支持でも、かといって自民党支持でもなく、勉強…というかノリで行っていました)最近は政治は全く疎くなっていました。

そんなところに、お世話になった編集長さんがまた過激な本を出したという風の噂を聞き、早速購入しました。

▼お世話になった編集長さんの動画(毒姫記者会見)▼
http://www.youtube.com/watch?v=FMMJ_uPwaLk

【感想】

1、システマチックに、パターン化する世の中で、感情むき出しで書かれた珍しい本だと思いました。姫井さんへの愛憎がビンビン伝わってきます。政治とかなんとか関係なく、「女と別れた男が、怒りにまかせて書いた文章」として、エンターテイメントとして楽しめます。

2、政治というのは、やはりバイタリティと人間力と体力がないとできないんだなと思いました。

「(対立候補の片山虎之助氏を虎と見立てて)姫井は『姫の虎退治』というキャッチコピーを前面に押し立て、大向こう受けするパフォーマンスに終始した。演説会などでは、女剣士姿で登場し、居合刀の玩具を振りかざして、ぬいぐるみの虎を退治するという、子供だましにもならぬ寸劇を必ず披露したのである」
P241

「姫井は『姫の虎退治』というパフォーマンス以外にも、握手を装って男性有権者の手を握り、それを自分の胸に押し当てるという、キャバクラ嬢顔負けのきわどい選挙戦術で、なりふりかまわず票を獲りにいった」
P242

書いている横田さんも、姫井さんも、すさまじいエネルギーです。失脚しましたが(しきってないですが)その中でトップクラスの人間力だったという小沢一郎さんというのは、ある意味すごいということを感じました。姫井さんでこれなら、いわんや小沢さんは…というやつです。まあ、私は好きではないですが。

3、政治の世界は、やはり海千山千だと思いました。姫井さん、周りの民主党の人たちもエグいことをしていますが…

「夕刻、岡山駅前のグランビアホテルのロビーで、私がテレビ局関係者と打ち合わせをしていたところ、草苅氏(民主党幹部)が近づいてきて、いきなり『姫井はこれで潰されたけど、横田もこのままでは済まされんぞ! 今後もそこらへんを考えとかんかったら、どエラいことになるぞ。気ィつけとけよ!』と脅してきたのだ」
P296

対立候補の自民党片山虎之助氏も…

「”姫井を告発しろ””裁判をやれ(ただし裁判費用も私の負担が条件)””裁判をやらないなら信用できない””マスコミを集めて会見を開け”と私を焚きつけるわりには、何の条件も提示してこない。私にだけリスクを背負わせて、自分たちはその恩恵にだけ預かりたい、というのでは、姫井と同じではないか」
P222

狐と狸の化かし合いというか…。そしてそのやり取りを覚えていて、本にしてしまう横田さんも相当です。

4、姫井さんに関しては、まだよくわかりません。正直、例の「ぶってぶって」の記事と、『太田総理』に横峯議員と出たときしか知らなくて、そのときは横峯さんVSやくみつるさん&テリー伊藤さんが激しくて、あまり印象がなかったのです。

そしてこの本では姫井さんを「毒姫」と言っていますが、ちょっとまだわからないです。人間性に難があって「有印私文書偽造」他52の疑惑があるのはわかりましたが、確定したわけではないですし、大マスコミが筆者の横田さんを悪く言ってもすぐには鵜呑みにしないのと同様、逆にこの本一冊で姫井さんが本当にそこまで悪い人なのかを決めるのはちょっとできないな〜と思いました。…いや、すばらしい本ですけどね。メッセージ性も伝わってきますし、きちんと証拠も掲載されていてすばらしいんですが。私の性格の問題です。
5、いつ何があるかわからないので、証拠を残していくこと、言葉を覚えておくことというのは大事だと思いました。

6、あまり今の政治のことはわからないのであれなんですが、政権交代政権交代と、政権交代さえすれば全てうまくいくように考えるのはやはり違うなと思いました。会社にしてみれば、今の経営陣がダメだから全部取り替えて、どこかの会社の経営陣にまかせよう、ということだと思うのですが、よく考えたら、その新しい経営陣のことをよくわかっていないんですよね。わかってないどころか、元代表は第一秘書が逮捕され、新代表は「日本は日本人だけのものではない」とか不安な発言をし、そして姫井さんにもこんなことがあっても、党として特に説明はしていないわけです。姫井さんに本当に非がないなら、堂々説明して、逆に横田さんを訴えるべきだと思うんですけどねー。

やっぱり、なんだかんだで実行している麻生さんはいいんじゃないかなー、と私なんかは思ってしまいます。

自民党民主党の中で、綺麗で、きちんと仕事して、保守とか右とかそういうんじゃなくて普通に日本をちゃんとしたいと思っている方々が組んで新党を作ればいいんじゃないかなーとか思います。そのトップに麻生さんが来ると。どうですかね? …ありえないか。「知識なくして語るべからず」って前に自分でブログに書いたんですけどね…。

【いかがなものかと思うこと】

ただただ「すばらしい本だ」と持ち上げるのも逆にどうなのかと思うので、僭越ながらいかがなものかと思った部分もあげさせていただきます。

1、巻末の方に、割と長いページを使って「剣道論」が展開されているのですが、これはどうかなと。剣道論を語るのであれば、そういう企画書を作って出版社を回るべきで、ここで書くのはどうかなと思いました。

2、なぜかいきなりエロ番組とエロ本批判がされていたのですが、意味がよくわからなかったです。自分を否定したワイドショーと週刊誌を揶揄しているのならまだわかりますが、それにしてもエロ番組とエロ本作っている人達に失礼なんじゃないかと。こういうのがあると、「信念と正義を持って、国のために悪を糾弾している人」なのか「ただただ全てを敵にして、目立とうとしている人」なのかわからなくなってしまいます。


…この二つとも、断りとして「担当編集者にワガママを言って、私が姫井との騒動を通じて感じた主張を述べたい」と書いてあるので、きっと編集長さんは反対されたんだと思います。政治も大変ですが、本作りの大変さもお察しいたします。生意気なことを言いましたが、これも、横田氏の文章に影響されて書いたこと。相手がでかくても、自分が正しいなら言おうと。それは、この本から学びました。

言いたいことがあっても、しがらみで言えない人は、読んでみると、「ちょっと行動してみるか」という気になるのかもしれません。…ただ、あまり影響されていきなり全てに剣を向けるのではなく、色々計算しつつ、自分の範囲で戦うようにしましょう!

ツイッターアカウントは@kokono516