板尾創路さんの審査にムラがあったのではないかと、ネット上では賛否両論になっています。
しかし、
果たして本当にそうなのでしょうか?
もともと板尾さんはお笑いファンの間では、「着信御礼!ケータイ大喜利」でのブレない判定で有名です。
今田さんやジュニアさんがいくら盛り上がっても、自分の価値基準に当てはめ、なかなか「三本」を出さないのです。
ということは昨日の点数も、ムラがあったと言っても、そこには板尾さんなりの価値基準があったのではないでしょうか?
板尾さんの点数はこのようになっていました。
バカリズム:85
いとうあさこ:82
グラップラーたかし:91
我人祥太:96
なだぎ武:92
エハラマサヒロ:92
あべこうじ:83
まず最初の「COWCOW山田與志:84」について。これはおそらく、トップバッターということで、基準の85点にしたかったのだと思います。これは松本人志さんがM-1で公言しているスタイルで、それに合わせたのかなと。そして、若干それに見合わないので一点引いて84点。これは妥当な始まりといえます。
次の「バカリズム:85」も同様。基準値を設定していて、それを上回るものではなかったと。バカリズムさんは面白いですけど、昨日のネタを観たみなさんなら、この点数(基準値プラマイゼロ)も納得だと思います。
三人目の「いとうあさこ:82」は、基準値マイナス3。ここから板尾さんの価値基準が何に置かれているかという推測になるのですが、おそらく「動き」や「表情」とかではない。まして伊東四郎が言っていた「明るい芸」でもない。たぶんですが、「新しい発想」「裏切ってくるところ」に点数を入れているのではないかと思うのです。そう考えると、いとうさんのは自虐あるあるで、特に新しいわけではないし、予想を遥かに上回ることでもない。むしろ観ていて安心できる芸だと思うのです。…私は面白いと思いますけどね。ということで、低い点数になったのかなと。
四人目の「グラップラーたかし:91」。これが一番難しい。ここでちょっとわからなくなります。もしかしたら、ここは少しブレたところかなと。三人目までの基準なら、85…よくても87くらいの演舞だったと思います。この高得点はわからなかった。
五人目の「川島明(麒麟):85」、基準値プラマイゼロは妥当。私は面白かったですけど、板尾さんの想像を上回るものではなかったのかなと。
そして波紋を呼んだ六人目の「我人祥太:96」。これは私はすんなりわかります。まさか「憂鬱にさせる」ことを笑いにするという発想の大転換。「北からの発射物」などというスパイス、「お父さんが魚の絵」などの裏切り。この得点は、板尾さんなら全然ある…というか、もっと上でもよかったくらいです。
七人目の「なだぎ武:92」も妥当。ちょっと高い気もしますが、これはウケたからでしょう。
またわからなくなったのが八人目の「エハラマサヒロ:92」と「あべこうじ:83」。正直私の眼力では、いとうあさこと我人祥太の違いはわかっても、ここの違いはわかりませんでした。しかしまあ何かの価値基準があるのでしょう。
…やっぱり好き嫌いかも…。
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